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診療科紹介
スポーツ/膝関節
-痛みのない生活を、おひとりでも多くの方に-
医療の進歩などにより、日本は世界トップクラス長寿国であります。それに伴い、 運動器の疾患も増加の一途をたどり、整形外科を受診される、あるいは手術を受けられる患者様も増えてきております。 その中でも、関節の痛みは、歩行という人間の基本となる運動を障害し、Quality of life (クオリティ・オブ・ライフ=人がどれだけ人間らしい望み通りの生活を送ることが出来ているか) を低下させる原因のひとつとして重要です。
当院でも、そのような患者さまは多く、近年は成績も安定してきた人工関節置換術を選択するような方も多くなってきました。 麻酔技術の進歩、そして低侵襲手術(体に負担の少ない、出来るだけ切らずに治す手術)の導入など手術手技の向上により手術後の疼痛も軽減されており、患者様の不安の解消に役立つものと考えております。また術後のリハビリも早期から積極的に開始し、入院期間短縮に努めております。膝・股関節の痛みでお困りの方や、痛みは歳のせいだと思っている方。諦めてしまっていませんか?是非一度、当院へご相談ください。
膝人工関節Q&A
むかーし昔は、人工関節に抵抗のある方が多かったようですが、今では技術も進歩し当院でも年間約70~80名くらいの患者さまが手術を受けられるようになり、痛みから解消された日々を送っておられます。でも、まだまだ馴染みは少ないですよね?今回は、当院の下肢担当医師 鈴木禎宏先生に人工膝関節にスポットをあてて、聞いてみました。
Q1 どんな状態になったら手術をするのですか?
膝が強く変形して、ひどいO脚に (※1 手術前写真)なったりして、日常生活に支障を来たし、 リハビリ等の治療でも痛みが続くようであれば、ご相談いただきたいです。
Q2 どんな手術をするの?(どんなものを入れるの?)
変形した骨の部分を切り取って、変形を治し、金属の関節を入れます。 (※2 手術後写真) 虫歯の時に金属を入れますよね?それに、似ています。
Q3 入院期間はどれくらいなの?
手術後のリハビリ入院を含めて、約1ヶ月くらいです。
Q4 手術後、通常の生活ができるようになるまではどれくらいなの?
入院期間はいつもの生活に戻るまでの練習期間です。退院される頃には、通常生活に戻れます。
Q5 リハビリは辛いのですか?
個人差はあるとは思いますが、皆さんのベースにあわせて進めます。それに素敵で優しい理学療法士がおりますので、安心です。手術を受けられて2日後にはもう歩く練習に入ります。
Q6 手術前より悪くなることはない?
手術前は、皆さん怖がりますが、手術後は「もっと早くしてもらえれば良かった!」と言って下さいます。そう言っていただくと、私も嬉しくなります。
Q7 術後の痛みはどんななの?
やはり、切るので、当日と翌日くらいは痛いのですが、痛みを和らげる麻酔を手術後もしますので、最低限の痛みで済むように努めております。
Q8 人工膝関節はどれくらいもつの?
生活の仕方にもよりますが、15年~20年位と一般的には言われています。でもほとんどの方は、一生モノです。長持ちはしますが、万が一、ゆるみなどが生じた場合は入れ替えも可能です。
Q9 両脚を同時に手術することはできますか?
出来ます。片脚ずつ行なう場合と比べリハビリや入院期間の短縮になりますが、手術自体は、身体への負担が多少大きいのでお勧め出来ない場合もあります。
Q10 年齢制限はありますか?
基本的にはありません。70代の方が多く受けられますが、80代でも受けられる方は多くいます。
いかがでしたか?膝の人工関節についての不安と疑問が少しでも解消していただけたでしょうか?技術の向上で いろいろなことが可能になってきています。電化製品などの向上で家庭生活も便利になってきましたよね?医療の現場 でも日進月歩で、様々な技術向上が行なわれています。皆さんが笑顔で、お過ごしになれるよう、医師以下一同日々技術を磨いていますので安心してご相談ください。
スポーツ外来
学生の部活動や社会人のサークル活動、健康のためにスポーツを始めた中高年など、スポーツを楽しむ一方でケガや故障に悩む人も少なくありません。
スポーツ中の痛み放置していませんか?
スポーツ中におこる痛みや違和感はその部分に余計なストレスがかかっているサインの一つです。悪化やほかの部位への障害を引き起こす可能性があるので要注意です。
スポーツ復帰と再発予防
超音波や MRI 検査で診断を行い、理学療法士と協力してリハビリを行います。 リハビリを行っても症状が改善しない場合は、関節鏡下手術を検討します。
当院ではスポーツドクターによる外来診察を行っております。 お悩みをお持ちの方は当院へご相談ください。
スポーツ外傷
当院では毎年50人ほど前十字靭帯損傷と診断されています。多くは運動をする中高生ですが、若い頃にけがをして適切な治療を受けずに痛みが再発した人もいます。 触診のほかレントゲン、MRI(磁気共鳴画像)で靭帯や軟骨、半月板などの異常を診ます。靭帯損傷の診断が出た場合、膝にたまった血液を抜いてリハビリを行い、関節を和らげて炎症を抑えます。3週間~1か月後には、症状は日常生活に支障が出ない程度に収まります。
手術をするかどうかは患者様と相談しながら決めます。スポーツを続ける場合や、日常生活でも支障の出るほど症状が重い場合は手術を選択します。競技復帰まで約7か月かかるので、大事な大会の日程なども加味しながら、手術の時期を検討していきます。
前十字靭帯の手術は関節鏡を用いて膝の腱の一部を移植します。手術を受けて約2週間入院し、通院しながらリハビリを行います。手術が成功してもリハビリが続かないと結果は出ません。手術する際はリハビリを続ける意志が重要です。一般的に術後約3か月で軽いジョギングが、同約6か月でジャンプができるようになります。手術のレベルも上がり、けがをする以前のパフオーマンスも目指せます。ただ、軟骨や半月板など靭帯の周辺が傷んでしまった場合は、回復も難しくなります。
膝の不安定感や痛みなどを感じる時は、 ダメージが大きくなる前に早めの受診を心掛けて下さい。
手術実績
手術件数
件数 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|---|---|
413 | 427 | 397 | 464 | 515 | 680 |
主な手術内容
- 人工関節置換術
- 関節鏡下半月板縫合術、部分切除術
- 関節鏡下靱帯断裂形成手術
担当医師
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富永草野病院
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